性的虐待の捉え方

『性的虐待』とは具体的にどんなものなのか
こんなにも性的虐待が横行しているのは事実なのか
(クライアントにあまりにSA(性的虐待のトラウマ)が多かったので)

そもそも性的虐待ってどういったものなのか 

精神科医のスーパーバイザーに問いたことがあります

先生は答えなかった

今になればわかる

それはあまりに人類の歴史の深淵を見ることなのだと

性的虐待のその『有り様』を掘っていくと
黒くて暗い宇宙の深淵を見ます

神の実態を垣間見ることになります

簡単に性的虐待を考えていたが
物凄くどの世代も苦しんできたことなのです

旧約聖書に『女は男に支配される』とあるが

まさにここに、端んを発すると言いますか
そうしつらえたのは『神』なのかもなあと思います

要は『答え』にたどり着けると言うことは
『真理』とか『真我』とか『無』とかにたどり着く境地であり

禅の先生ともこのあたりを話しましたが
(禅の先生は心理の資格もお持ちなので)

うやむやと言うか 

答えを示されない

そりゃそうなのだ
自分で『たどり着かない』とならない境地なのだと今なら分かる

もしくはもたらされる『境地』と言うのか。

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初期の自分は簡単に『性的虐待』は『性的な虐待』がなされていて

それは暴行とか
そういった類いかと思っていたが

なぜそうなったかと原因を探していくと 

人類の『やった やられた やり返した』の応酬の話に発展していくのであります

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ちなみに我が娘は性的虐待のトラウマがありません

小さな頃、それなりに色々あった娘でしたが
それらが傷にはなっていないようです

私もどちらかというと放置に近い子育てでした

父親(前の夫)の方は本人は妹3人に囲まれて育ったためか
女児に興味がなく(実際私が見ても本当に興味がななさそうだった)

だから娘も自分の性別をそんなに意識せずに育ったのかもしれない 

むしろ息子が生まれた時の方が
前の夫は息子に執着していて
そんな息子はSAがある 
面白いなあと思って見ています

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クライアント様たちの中には
SAを自分で克服される方も多く見られます

SAを克服する過程で
人間として大きく羽ばたいていかれる方も多い一方

SAを克服するために魂を売ってしまったケースもある

『支配 被支配』の世界から抜け出る努力をする中で
かなりの成長をされる方もいる一方

『支配 被支配』の世界に埋没していく方もいる

人は『支配 被支配』の世界から抜けでることは可能です

その場合『他力』を信じるという課題が出てきますが
それをしていくと
『支配 被支配』のSAの爪痕が癒えてきます

『他力』を信じると言うことは
ある意味自分を『無力』と見限ることにも近いです 

自分を見限ることにより
世界が動き始めます

『ご縁』としての『他力』が発動されます

全ての歯車が動き始めるというか

その人の取り巻く世界が物凄く緻密な歯車みたいなものにより
動き始めるのを感じます

本当SAって何なのでしょうね

『性』は『生の根源』だと思っています

生きる根源のパワーは人それぞれ違うけども
それを侵害されると人は
とても心を病んだりするというのは
カウンセリングをしていて感じ入るところです

私の根源のパワーは
『自己完結的世界』の感覚です

どちらかというと
人と交わることより
自分で世界を五感で感じていることに『自分の命』を感じやすい

なので幼少期は『侵害される行為』をされることが
私にとってはひどく虐待的でした

SAを治癒していく道のりは『自己との対話』が不可欠です

ただ、思うのは
SAがあって良かったと思えるくらいまでには
自分が成長できるということです

何もSAがなかったら
また全く違う人生の形相になっていたと思うのです

ちなみにSAが無い人でも
それなりに『悩み』は存在します

ただ『SA』を介した方向性からくる悩みでは無いというだけであり

苦悩は本当に人それぞれの『器』の大きさに沿って
神の彼方からやってきますね