目玉の親父

自分の頭の中からの『責め』というのは
本当にしんどいものがあります

なぜ責めるのか

不快なDVDを
人はお金を出してまでレンタルしてきて
何度何度も見ようとは思わないものですが

まるでその『責め』は
わざわざ
不快なDVDを何度も何度も上映していくような辛さがあります

それが繰り返し再生されるたびに
身体は冷えたり もしくは カーッと熱くなったり
震えたり
吐き気がしたり
頭が痛くなったり
足元がぐらぐら揺らいだり
涙が流れてきたり
身体が重くなったりして

そのたびに屈辱と苦痛と恥ずかしさと怒りを感じます

そしてそのDVDから目が離せなくなってしまっていきます

いつそれが脳内で再生されるのか

それは前触れもなく不意に再生されたりもしますので
人はその『再生』にひどく怯えます

このDVDはどこから来たものなのでしょうか

うちにカウンセリングに来た方々の統計を見ると
『世間からの声』と『親が言っていたこと』がほとんどです

ある方のお母様は見た目に非常に気を使う人でした

自分の見た目だけならともかく
子供であるクライアント様に対しても
『あーだ こーだ』とダメ出しをしてくる母親でした

母親からのルッキズム至上主義の感覚は
どんどん子供の脳内に侵入してきます

次第に子供の価値観は『母親の目線』に乗っ取られるようになります

また母親は出かけ先で
他人の見た目に対しても評価するのです

『あの人の見た目はこうだ』『あの人の見た目はあれだ』
と知らない人の造形に対して色々と難癖をつけていき
評価するのです

子供はそれを聴きながら
『人というものは人をそう判断するものなのだ』と学んでしまいます

この場合の学ぶとは『真に受ける』とも言い換えられます

要は
母親の世界観を受けれてしまった瞬間なのです

世界観を受け入れてしまった瞬間
それは『自分のものではないのに』頭の中に居座ってしまします

まるで壊れたレコードのように
何回も何回も『あの人はこうね』『あの人はああね』と
母親あの声が鳴り響くのです

なので
自分が人からどう見られているか
ということも脳内に鳴り響くようになります

自分が思っていることは
他人も思っているに違いない

というのが人間の世界感です

人を脳内で裁いている人は
人から裁かれているに違いないという『前提』を持ってしまうようになります

よくクライアントさまたちの介入をしていると
『目が見えた〜〜〜〜』とおっしゃることがあります

この目を介入で燃やしてしまうのですが、多少の時間がかかります

この目は『自分を洗脳してきた人の目』です

『自分に世界観を植え付けてきた人の目』です

そして自分が『その目』で世界を眺めてしまっているという『偽りの目』です

そういえばこの間クライアント様がおっしゃっていましたが
この場合の偽りの目って『一つ目』ですね

なぜかあのロードオブザリング(映画)のように
邪悪な感じの赤黒い一つ目なのです

よく絵に描いて持ってきてくださるクライアント様もいらして
皆さま 同じようなものを見ているようです

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それとは反対に『悟った時?』と言いますか
何もない無我というか
絶対的な安心感の時に見える目は『両目』です 

半眼で
仏像がしている眼差し見たいなものがそこにあるのを感じます

その『両目』は
ただ、眺められているというような存在感です

性別は目によりあるようです

介入中、見させていただくと
『男の目だわ』とか『女の目だわ』という感覚はあります

これはスーパーバイザーも共通の認識で持っており

性別と歳はなんとなくこちらも感知できるようです

『母親の目だよね』とか
『これは祖母の目だよね』など
出元を探るのもカウンセラーの大事な仕事になります

   

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