先日『母親が娘に嫉妬するとどういう状況に陥りやすいか』
みたいなブログを出したのだけど
もちろん
『母親が息子に恋をしてしまう』みたいなケースもあるし
『父親が娘に向ける感情』てなテーマも近いところにありまして
で
今回がその『父親が娘に向ける嫉妬』みたいなものを
テーマに書いてみようと思うのです
しかし
これがまあ筆が進まない
なんでしょうね
父親が娘に向ける嫉妬って半端ない感じがする
もちろん私は女性なので
男性の奥底にある『それ』に触れることは
なかなかむずかしいのだが
ただ言えることは『よじれてる』
拗らせている父親が娘に向ける感情って
よじれてるというか
拗れてるというか
なんと言うか
その矛先を向けられた娘は『蛇に睨まれた蛙』状態になります
子供はとかく
初めてもつ感情ってのは『親への思慕』です
それはもう切なく 追い求め 姿が見えなくなったら泣き
一体化欲求に近い感覚を
親に対して持ちます
それは自分の身を守ためでもあるけれども
臍の緒から切り離された存在ってのものは
ひどく心もとなく
誰においても不安定な状態であります
そこで子供は拠り所を求めますが
ほとんどのその対象は『親』です
親が『自分の心の拠り所』となり
親の存在を自分の中に感じられて初めて、子供は自分の中に安心感を抱けるようになります
ここで
『親が不安定な状況』だと
子供は『不安定な存在の親』を心の拠り所にしなくてはならなくなります
頼りにならなくて
不安げで
心もとない
みたいな親だと
もちろん、それは『拠り所』にはならないので
親と共に子供も不安定になります
親の精神状態が子供に影響するのはこのせいです
子供は親を丸ごと飲み込むくらいの『器』が備わってますから
どんな親でも飲み込み
『親のルール』を生きるために学習し始めます
さてそんな中で『父親』の像をみてみましょう
一番多いのが
『家庭をかえりみない父親』と言う存在
そもそも男性のある年代に多くみられる傾向として
『妻を所有物』としてしかみられないと言う人がいます
人を自分の所有物として見る
夫から妻への見方、その矢印の向き方は
もちろん『文化』のせいでもありますが
日本においては特に『夫』はお金や仕事をしているのだから偉い
と言う風潮が見られます
経済を回しているのは俺ら男性なんだ
と言う自負があるからでしょうか
『男は外に7人の敵がいる』
とか当時よく聞きました
だから、何?って話ですが
男性はとにかく生きることを『戦い』と見做しがちで
仕事も家庭も『自分が勝つため』ならなんでもいい・・と言います
大変だなと思うところもありますが
しかし一方で
その勝負みたいなものを嬉々として生きる男性が多いのも事実です
その『自分の人生の勝ち負け』ばかりを見ている人が
自分の父親だった場合
娘はその犠牲になることがほとんどです
ある娘さんは父親がアル中でした
その父親は『自分自身の中にある圧倒的な空虚感』ばかりに目がいき
アルコールを飲んで空虚感を忘れ『万能感』を得ることにばかり必死でした
いつからか娘さんはそんな父親に対して
『諦め』と『絶望』を抱き始めました
父親という存在は『世界をどれだけ飛べるかという高さを教える存在』なのに
いつも地べたを這っているような父親を見て
娘さんは自分自身に無力感 疲労感を抱くようになってきました
父親が『自分の恐怖』を受け入れられなくて逃げる状態というのは
娘からしたら
『世界というものは這いつくばるものなのかもしれない』という認識になります
世界や自分の周りの何かを楽しむといった健全な『自分自身との遊び』の感覚は
ここで芽を摘まれます
また一家の中で『一番大きく見える存在』としての父親でさえ
アルコールに呑まれてしまったという事実は
娘にとって『父親が不甲斐ない』という怒りと
『父親でさえ無理なのだ』という恐怖と悲しみの感覚を呼び覚ましがちです
子供は親の存在が安心と感じないと恐怖を感じるものなので
足元がおぼつかない感覚を抱きがちになります
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またあるケースでは
『父親が欲深い』というケースもありました
欲深い父親は娘に対して
世界とは『奪うものだ』という教えを背中で教えているようなものです
娘は父親の考えと動きに一貫性を見出しますが
その一貫したものが実は『父親自身の欲望』だと知った瞬間
父親をはじめとした男性を嫌悪し出したりします
なぜかというと
父親は『世界とは戦い、自分を満たすべきものとして存在するのだ』ということは
すなわち
父親は周りにいる男性全てと戦っていることになりますか
男性とは自分の欲望のために戦うだけの存在で
自分という存在はとくに大切にされているわけではないのだ。。
という自分がオプションのような感覚を抱きがちになります
そうすると
娘は感じることをやめます
自分の欲望をまずは封じ込め、
次に
自分は『所有』されるということにより『価値が出る』と考え始め
誰かに『ご所望』されることこそ幸せなのだと思い込み始めます
『自分の周りの世界は、男性の欲望により回っている』という
認識は
男性に迎合するような世界観を生み出します
なので男性社会で生き抜くために
『キラキラした存在になりたい』とかを言い出します
人の目線を気にして
人からどう思われるかが絶対的な指針になる生き方をし始めます
歪んだ自己愛性パーソナリティを生む土壌となります
『他人に愛された(受け入れられた)自分』しか受け入れられなくなります
なのでいつも自分を肯定してくれる存在を心の底から求めるようになります
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