鬼が一瞬かすめる


人っていうのは
されたことをいつまでも忘れられない生き物なんでしょうか

 

エネルギー療法でトラウマに介入していくと

必ず行き当たるのは
『怒りをどう処理するか』というところにぶち当たります

怒り
憤り

あの人にこんなことをされて許すなんてできない
という感覚を皆さま感じられます

 

怒りを手放す時って

『ま、いっか』

が出てくる時なのですが
いかんせん
されたことが されたことですから

『いつまでも被害者のまま』でいる

そしてそこからどう生きていくのか
途方に暮れてしまわれる

だから『加害者』をいつまでも憎み続けることで
それをモチベーションにして生きていくという方法もありますが

それも結局 加害者に囚われてしまっている生き方なのです

 

私は自分自身がトラウマ(母親からの虐待)の部分を処置していくにあたり
先生から
『おにになるには 鬼を出さなくてはならない』
という
言葉のお薬をもらいました

 

最初は意味が分からなくて

ずっとぶつぶつ唱えてみたり
絵に表してみたりして

おぼろげに掴めるようなイメージをずっと大切にしていましたが

 

そのうちに
『ああ、これが鬼よな』という自分の中の『他人(母親)の要素』が
自分と分離し始めます

声がするのです

 

例えば 買い物に行っているときに
『・・・こんな無駄遣いして・・・』とかならまだ可愛い方です

 

私が自分に驚愕した鬼は『利用の鬼』でして

『この人からのおこぼれで生きていけばいいや』という
依存の鬼

しかもこの鬼はもっともらしく『言い訳』をする鬼で

『だって困っている人がいるのだから
私はいいことしているんだし』

という『自分に言い訳の鬼』と二段構えだったのです

 

クライアント様でも
自分のことをお話になるときに
『自分に言い訳の鬼』を活用している方は結構いらっしゃって

話を聞いていくと顔がどんどん変化なさる

言い訳をするときに 鬼がかすめたりするのですぐわかります

 

また言い訳をする時って
長く自分の中で言い訳をし続けられないのもポイント

自分自身でもわかっているのです

だから思考を変えるポイントとして言い訳を使い
それでスイッチバックするようなことをして

『変わらない選択』をし続けるのです

 

変わる選択をするということはいわば『未知に挑む』わけですから
今までとは違う思考を構築しなくてはならないし
また
自分への嫌悪感も感じなくてはならない
(鬼と同化していたため)

なのでイバラの道を進むような感覚になってしまうわけです

 

しかし 道(みち)は未知(みち)だから 道なのかもしれません

同じところに留まると
餓鬼の出来上がりになります

 

思い出すのは
私も先生の前で一度鬼が声を出した時があって
先生も眉をしかめていたわ 笑

その時は
『あれ、先生 どうしたんだろ』と思ったのだが

鬼が出てしまった時なのよね・・

その後 先生の顔を思い出して
本当に恥ずかしくなったものだったが
今になれば いい経験

 

鬼ってのは本当に自分で出すしかないのだが
気づけば癒着が剥がれるのです

だって気づいたら
本当に『恥ずかし〜〜!』っていう感覚になって

だってそれまで自分が そこに怒っていたはずなのに
それが自分自身だった・・!と気づくって

私、まじで何してたんだろ!!
みたいな正気になるわけです

 

 
 

 

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