我が娘が 高校時代に
「自分でお金を稼ぐ」という人生に
差し掛かってきたとき
いわゆる進路相談というのが
担任の先生を交えて ありました
私 こういうのが苦手でありまして
まず 何故
担任の先生交えて
やらなくちゃならないんだ！
みたいな 天邪鬼が
すぐ 頭を出しましたが
しかし
「来なくちゃならないんだよ、保護者！」と
強制的に駆り出されるものでありますから
渋々 馳せ参じましたが
学校の先生って 様々なのですよ
社会の厳しさを延々と言われたり
あまり 興味がない風情の方も
いらっしゃったりして
自分の高校時代を思い出しておりました
なんつーか
希望みたいな ワクワク感は
一切 感じなかったなぁ
って
いつから感じなくなってきたかは
覚えておりませんが
感覚としては
すこーしずつ
すこーしずつ
侵食されてきた 黒いシミに
私は いつしか 染まってしまい
頭まで 喰われかけてきていたなぁって
思い出すのです
ハッと我に返り
娘は…と眺めてみると
ぼんやり 窓の外の樹の動きを
眺めておりまして
その時に
「同じ事 味わせたく、無いな」
と 強く思いました
そこから 口を出てきた言葉は
「貴女が 無理なく 時間を忘れて出来る事
それは 何？」
でした
娘は 少し うつ向いて
「遊ぶこと」
と 言いました
「いつから 遊ぶの好きだった？」
「小さな頃から 皆んなと沢山遊んでたし」
「今も 時間忘れちゃう？」
「 小さな子とかと 追いかけっことか
縄跳びとか 時間忘れちゃう 楽しい」
そんな会話を経て
「それは 貴女が 五感すべてを使って
遊んでいるから 楽しいんだね
仕事として考えると
お金はエネルギーだから
エネルギーを得るためには
自分のエネルギーと 交換しなくてはならない
無尽蔵に出てくるエネルギーであれば
ずっと それは エネルギーと交換できる
貴女が 遊ぶのが好きならば
それをエネルギーとして
交換できる仕事を選ぶといいよ 」
彼女は そこから 半年後
幼稚園の先生になるべく
自分で人生の舵を取りました
… 遊ぶのを仕事にしたわ！
もちろん
父兄の対応やら
保育の現場は
彼女の「遊ぶ」では対応しきれない
ことが 多々 現れてくるだろうとは思うのです
しかし
そこに
「 エネルギーとして 枯渇しない
ものが 自分にはある」
すなわち
「小さな子と遊ぶこと」
それを 自分の北極星として
常に
頭上に輝くようにしていけば
周りに多々ある枠組みも
もしかしたら
もっと より良い枠組みに
変化するかもしれないし
そして その時間すべては
あなたの 好きな事を エネルギーに
変換している
と言ってよいのかなと 思うのです
最近
お金と仕事 についての 岐路に立つ
クライアント様が多く
「好きなものを仕事にしたい」に
ついて よくご相談を受ける時期みたいで
しかし
一貫して思うのは
「貴方が エネルギーとして
ずっと 出していけるもの
それを仕事としてください」
とお伝えしてあります
人を動かすことに エネルギーと
創造性が働くのであれば 会社を興す
イキイキした自分を感じる事が
エネルギーになるのであれば
形から イキイキした自分を演じられるところ
を 先ずは 選ぶことも いいと思いますし
人から 見られることが
エネルギーになるのであれば
見られる自分を演出できる仕事をする
作業することが エネルギーになる方もいる
エネルギーを出し続けるにあたり
エネルギーは自分から出すもので
ありますから
他人の真似や 二番煎じでは
エネルギーは 下火になってきてしまうので
そこに
「自分だけの創造性 」
というものを
自分が自分にプロデュースするのです
この創造性を発揮していくのが
人生の醍醐味なんではないかなと
自分が無理なく出せるエネルギーを
他人の無理なく出したエネルギーと交換する
そんな 対価は
とても 純粋で
さぞかし それで
美味しいご飯が 食べられるに違いない
私が 出せるエネルギーは
ただ 人の笑顔が見たい
という貪欲な欲求からくるものであります
笑顔が一切無かった幼少期から思春期で
私は 笑顔というものが
欲しくて欲しくて仕方なかった
だから あなたの笑顔を見たい
と クライアント様を前にして
いつも メラメラしているのですよ
心の底からの笑い方を 思い出してほしいって
いつも 皆さまに 思うことが
私の エネルギーの源になっていると思っています
笑って帰る皆さまを送り出し
ふと 窓から外を見てみると
あの初夏の光
何年前かの 娘と話した日を 思い出します
乙原
