Case15 嘘のような、本当の話。

オズの魔法使い
オズの魔法使い
オズの魔法使い
私の無意識がそう繰り返した。
ここ最近、お風呂場で真っ裸で転んだり
勤務時間を間違えてみたり
レストランに荷物を忘れてみたり
自分はどうにかなってしまったのではないだろうか。

ユークリッドに通い始めて半年になる。

職場での手際の悪さ、上司のパワハラ、最終的に孤立する。
何度転職しても繰り返される。

どうでしたか？？
また、上司から・・・
当初はそのような繰り返しだったが、
最近は今も近くにいるとどきどきするが、なんとか穏やかにすごしている。

以前の氷河期の頃の死の恐怖から逃れたものの今回は長雨のような、前に進めない、少しずつ腐食していくような感覚でいた。

まずい、このまま、私は腐っていく。

ぐらぐらするような、目潰しされるような感覚になりながら、また今日ユークリッドに来た。

オズの魔法使い。
今日はそれでいきましょう。
勇気を取り戻す。
知能を取り戻す。
心を取り戻す。

頭の中で乙原さんに言われた事を考える。
なぜか、でかい蛾が思い浮かぶ
しばらくして鼻孔の中が垢のような不快な臭いを感じている。(実際する訳ではない。)
勇気を取り戻す、勇気を取り戻す、勇気を取り戻す
はい、目を開けてください。
あれ、最初の頭重感がない！
嘘のような、本当の話。

これで、私は家に帰れるだろうか。
まだ、冒険の着地点が見当たらないのだが
少しずつ春の空気を感じてきている。

オズの魔法使い、西遊記、千と千尋の神隠し。謎のキーワードがよく並び、迷走もまだします。乙原さんには、いつも辛抱強く並走していただき感謝しています。もう、しばらくよろしくおねがいします。