懐かしい痛み

なんせ解離性同一性障害というものは
自分の中に『他者』がいて

その他者は自分とは全く性格も
性別も
味の好みも
髪の質も
体格も
考え方も

文字も
記憶も

違っていて

それが一つの肉体の中に共存している(もしくは侵害されている場合もあるけれども)

その共存具合がどうにも『収まりが悪い』という自覚があって
(例えば知らない間に多くのお金を使ってしまったようだとか)(周りの人に自分がとった行動ではないことを指摘されるとか)

その指摘により
初めてその方ご本人は『治療』という方向に舵を切ると思うのだけれども

 

私の場合は
あまり自覚というものがなくて

周りにも知られることなく
それは進んでいた

むしろ自分の中の『鉄人的』なところとか『無感覚』なところがあるなあとか
『ものが動くなあ』とか『変な力があるなあ』
くらいにしか自覚がなかったのだけれども

先生たちは
そんなところも含めて(興味深いところがあるらしく)面白がって治療してくれていて

その治療が進むにつれて

結構きつい記憶(感覚)が戻ってきたりもしてきた

 

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その中でも
自分でもびっくりしたのが

トラウマの一つのテーマでもあった『体罰系トラウマ』の回復期に

夜寝ている時に
私は寝ながら壁に頭をガンガンと打ちつけて
たんこぶになったりアザになったりしてたのだけれども

半分寝ぼけて
でも泣いている自分にも気づくのだけれども

そのガンガン打ちつけている、その時のその痛みが
・・・
なんというか懐かしいのよね

めっちゃ痛いのだけれども
母親に、よくこう殴られてたなあという

あの殴られた瞬間の痛みというより、熱い感覚とか、鐘がグアングアンとなるような感覚を頭部に感じるとか

 

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で、最近 なぜかこの曲が頭に中に流れるので
とりあえず貼っとこうと思って・・という今日のブログ

母をなんとなく思い出すときに
なぜか流れるようになってきたのだ

懐かしい痛みなのです

体罰系の虐待されてきて、カウンセリングにいらした方々に
この曲のことを言うと、皆さま、クスッと笑う

(聖子ちゃんファンの方すいません)

本当はこんな痛み、(懐かしい)なんて思い出したくなかったよなあ

歌詞もなんとなく思い起こさせるというか

父が聖子ちゃんファンだったから結びついたのかもだけれども

けどこれも私の人生の一つの欠片なので

こういう曲とともに
自分の中に仕舞っておけるのは良しとしたいところです

   

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