故吉本武史先生の遺稿集に
『無意識との対話』ということで
触れられた 無意識への質問の 一説があります
意識
・・・自分が自分の意志と意思でコントロールできると
思いこんでいる範疇ですが
その意識から無意識への問いかけをしていくという部分に注目してください
少し読んでみると
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・あなたは私の症状に関係していますか
・あなたは私がそのことで苦しんでいるのを知っていますか
・あなたは私を苦しめるためにそうしているのですか
・それではあなたは別の気持ちからそうしているのですか
・あなたは逆に私の役に立とうとしているのですか
・どういう理由から役に立とうとしているのか意識である私にも
教えてくれますか
・下手に気付くのは、かえって私を傷つけますか
・こうなった原因を探すことには賛成ですか
・あなたは私が楽になることに協力してくれますか
『無意識が起こすやり方を、CLの邪魔をするものとして その意識が受け取っている限り
それはいつまでも症状として、CLにあだをなすものとしてあり続けるが
無意識の意図は実はそうではないことを、むしろ肯定的な意図さえ持つことを意識が知るとき、『症状』への意識の構えは大きく変わることになり
そこから『症状』の受容=意識と無意識の統合過程=『症状』の軽快へと進むことが少なくない
吉本武史遺稿集より抜粋 (版元から掲載の許可をいただいております)
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この問いかけを読んで
『無意識』というものにどのようなイメージを持たれたでしょうか
自由で良いのです
だって あなたの無意識なんですから
どこかで聞き齧ったような他人の無意識やイメージを
自分の無意識に置き換えないでください
カウンセリングルームを開いて
沢山の方たちの無意識に触れさせていただきましたが
無意識には『層』がある・・というのが 私たちの見解です
現代催眠の先生が 吉本先生と無意識のイメージについて
どのような話をしていたのか
今度訊いてみようと思っているのですが
現代催眠の先生は『無意識は層になっている』と言います
私も体感的にそのように感じます
そして
意識と無意識はグラデーションのように入り混じったような感じです
パッキリ
はい!ここから無意識ねっ!
ってな具合に分かれているわけではありません
そして
私は『意識すら無意識である』という見解をしています
これは私の見解だから、私の世界の『世界の捉え方』です
自分の意思や 意志すら
無意識のもっと奥の 奥の彼方から
プカリ プカリとあがってきた『あぶく』のようなものなのだ
と 捉えています
そうすると本当にただ海に浮かんでいるような心持ちになるのです
くるものはくるし こないものはこない
さて
最近わたしの中で『きちんと絶望すること』の大切さが
急上昇ワードです
自分の身の丈を等身大で『体感』するということは
フラッシュバックに近いくらいの不快感を伴うよ
・・とクライアント様たちに説明すると
皆さま『気持ち悪くなってきた・・・』とおっしゃいます
しかし現状の自分を『見る』ことをしないで
無意識につながると危険です
無意識と対話したいのならば
まずは自分の『等身大を体感』してからでないと
『誇大妄想のエリア』に行ってしまわれます
そうするとそこから引き抜くのはなかなか至難の技なのです
まるでマトリックスの世界で夢見て養分もらっているような感じなので 抵抗される方も多いのです
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