歌っていてもパンは食べれない

 

お好きな方には申し訳ないのですが
これは『功罪』とも言えるのではないかなあと思うものの一つに
『ディズニーの描くプリンセス像』があります

 

綺麗な映像と美しい音楽と
おとぎ話をモチーフにしたストーリーで人気があり
今もディズニーランドではたくさんのプリンセスがいるわけなのだけれども

この『プリンセス』という存在に
憧れを抱くということは
将来、資本主義の餌食になるんではないかと本気で思い

私は子供らに、それらを積極的に見せませんでした

 

・・はい 私も偏った教育をしているもかもしれませんが

でも恐れずにいうのであれば
それは割と後々の子供たちにとっては
良かったのではないかと思わなくもないのです

あの、プリンセス軍団は
とにかく綺麗に装う

そしてどこまでも疑うことをしない

鳥や動物たちとお話しして、その動物たちが
なんやかんやと家事の手伝いなんかをしてくれる

とにかくどこかで『誰かが手伝ってくれる』というのがポイント

それはなぜかというと『心が綺麗だから』
みたいなよくわからない設定から始まり

とにかく色々な物語でストーリーは進むのだが

 

必ず王子様と出会う

これがなあ
私はどうかと思うわけです

このパートナーと出会って幸せになる信仰は
もう宗教的というか、一種の洗脳に近い

最近のディズニーは少し趣向を変えて
女性の自立などをテーマにもしているものもあるけれども

でもやはり根強く人気なのは『王子様とのラブストーリーもの』で
おそらくその物語を欲しているのだと思うのです

 

私は正直に言うと、この『誰かに幸せを委ねる』と言うことが
どうにも性に合わなくて
幼稚園の時代から苦手でした

『姫になる』と言うことがむしろ恐怖でしかなかったという感覚

なんでだろうか・・と今なら分かりますが
でも結果的にはそれで良かったと思っているのです

順風満帆に人生が進むわけがない
必ず苦しみはあるものだという変な確信を持ってしまっていたために

私が興味を持ったのは

『舌切り雀』とか
『ヘンデルとグレーテル』だとか
『星の金貨』だとか
『幸福の王子』だとか
『北風と太陽』だとか
『狐と鶴』
『アリとキリギリス』
『3枚のお札』

古今東西含めてになりますが
どれも人生の中での困難に目を背けたくなるところを物語にしたものや

また、それぞれの個性により
『できることが違う』などというお話しを好んでいたように思います

 

なので、
人には『知恵』と言うものは本当に大事だなあと感じ入り
自分にはこれと言っての特技も出自もないので
とにかく『智恵』をつけねばならんなあと思ってもおりました

一休さんなどのトンチ話も大好きでした

 

そんなこんなでたくさんの物語を図書館で借りてきて読み耽り

その結果、一番解読に苦労したのが
例の『姫系』の物語でした

物語での女性の描かれ方と言うものに、とても不可思議さを覚えたのです

それはほとんどの女性が『無力』な描かれ方をしているところに
気持ち悪さを覚えました

どれも、1人で生きていくと言うような『たくましさ』のようなものが無い

必ず誰かに助けてもらえて
そして嫉妬する存在がいて
そしてその嫉妬する存在すら、自分のことを好んでくれるいわゆる王子の登場により粉砕される

物語としては面白いなあとも思うのだけれども

王子様が出現しなければ
一体どうなってしまうんだい

といつも思わされるのです

 

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クライエントさまから勧められて
とにかくハマってしまったものがありまして

それが
今期の朝ドラであります『虎に翼』。

個人的に主人公役の女性の俳優さんが
昔から大好きだったのもあり

でも初回を見逃してしまいズルズルしていたらば
今はU-NEXTで再配信されているのですね

今の日本国憲法の前の、
『大日本帝国憲法』下の旧民法では『女性は無能力者』と書かれていたなどと
驚きですが

でも、そんな時代が
すぐ前の時代に実際にあったとなると
なんだかズーンと重くなります

戦争ということがあり
憲法も新しく作り替えられて

その憲法は素晴らしい憲法で

第14条 すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。
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この憲法が施行されたとき、
それを知ったとて

『どう自分自身の認知を変えていくか』

ということを日本人は
戦後の混乱の中で考える余裕があったのか・・と疑問であります

何より
男尊女卑で成り立っていた家庭や、地域や仕事などが
一気に根底から覆されるものを
いきなり提示されたら・・

そのカオスと混乱を
あの時代の方々が、どうにかこうにか咀嚼して
噛み砕いて生活に浸透させてきたのか・・と思うと
頭が下がる思いなのです

一歩一歩と歩みを止めないできた女性たちもいるのだなあと思う

 

私自身が師たちから
『フェミニズム』を目指しなさい
と育ててもらいましたが

でも、実際フェミニズムというのは成るものではなく

目指し続けることだなと思うのです

どんな状態であっても
どんな境遇であっても

女性としての『強み』を自分の中から見出し続けられるようになったらいいと思うのです

   

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