治癒の道は一つではない

クライエント様の回復という形は面白くて
それぞれ全く違うベクトルを持っていらっしゃいます

 

よく世に言う『引き寄せ』とか『手放す』とかありますが
その概念が全ての人に当てはまるわけではありません

例えば
人から搾取することばかりしてきた人が
それでもどうしても満たされなく不安ばっかりが自分を襲ってくる

と言う人と

罪悪感があって
どうにも人の顔色ばかり窺ってしまって色々と与えてしまう
自分の気持ちが言えない
という人が

同じ回復のパターンになるかというと全く違います

 

どちらも『欠損感』や『不安』『焦燥感』などの感情はありますが

発生源が微妙にずれています

同じように『苦しみを訴えている』方々が同じ方法で心が癒えると言うわけではないのです

 

クライエント様からの声を
初期の頃は割と載せておりましたが
色々な方から『自分とは違う』とか『同じことをやっているのになんで自分は変わらないのか』
と言われることが増えてしまい

また、その回復方法に『嫉妬』の感情を感じてしまう・・と言う声が
寄せられるようになってしまい

うーむとなり
まずは整理しないとな・・と
クライエント様からの声を載せるのを控えておりました

 

まず第一のパターンは
『搾取されてきた人』の方です

人に何もかも明け渡してしまう
人のいうなりになってしまう
真に受けてしまいがち

という『自分の大事なものを相手に渡してしまう人』というのは
まず、それを渡すことをやめるだけで劇的に回復されます

それは過去に、自分の大事な感情などを奪われてしまった人も同様です

 

そういう方はまずは
安心できるという経験を多数積んでいく必要がありますが
これは『頼る』とか『人にお願いをする』などのことをしていく必要があります

もしくは『人に出来ない』とNOをいう練習などをする必要がある

こういう方は『休む』のが苦手で
とにかく自分を追い込むのが得意

1人体育界系で
自己犠牲でへとへとで

限界を突破すると自分を罰するということなどに移行してしまうという苦しい行動を選びがちです

とかく脳内には罰する存在がいて
それは大抵は『親』です

親からは罪悪感を植え付けられていて

『誰に育ててもらったと思っているんだ』などと言われていたり

『お前は罪深い人間だ』などと言われて育てられていたりします

宗教家系で苦しんでおられる方は
このパターンが多い気がします

 

対して第2のパータンは

人に依存、もしくは搾取して生きてきたパターンの方

このパータンの方は
自分に欠損感や不安感・欠乏感など自分に対して非常に自信がないタイプです

その自信がないが故に
人に頼るということで生き延びられてきたのですが

『頼る』にも限界があります

頼られる人も人間ですから
NOを突きつけられたら途方に暮れるしかありません

それでもって
自分自身で何かをするには恐怖が湧き上がるので

1人で決断するということがどうしても出来ない

 

そのような方は、まずは『心をまっさらとした状態』に戻す必要があります

何かを決断するにあたり
『人から褒められるか』などのことを判断材料にしてしまうという脳内を
まずは整理する必要があります

こういう方は親から『操作的な催眠』を施されている場合が多いです

親が『自分の子供』を『自分の都合の良い存在になる』ように育てたが故ですが

ご自分でも依存したくないのに
何故か『親のような支配的な人に支配されたい』という願望を持っていたりもします

 

そして第三のパターンは
上の
二つの混合型というのもあります

この場合は、段階的に全く違うカウンセリングを行います

なので『あれ?』を思われるかもしれませんが

最初は『言いたいこという』というカウンセリングだったのに

次は『言われたことを受け入れる』という練習に移行したりもするのですが

これは
脳内に洗脳されたものをまずは取り除くという作業の後に

今度は『親をモデルケースとして生き方を選択している』ということを
打ち消していく作業に移行したからです

 

この辺りは非常にカウンセリングでも辛いところで

自分が嫌いだった親と
自分が同じだったのかも・・というところがちらほら発掘されたりもするため

自暴自棄になったりします

 

そりゃそうですよね

自分の中に、あんなに嫌いだった親の要素があるとは認めたくない

でも
ここが一番のカウンセリングの醍醐味だったりもします

そこを潔癖に
親の要素を捨てようとすると

また『白黒思考』をいう罠にハマってしまいます

そうすると排他的になり他人との交流をしたくなくなるということになりますが

一番大事なことは
『親への理解』です

なにも心情を理解しなくてはならないというわけではありません

親がなぜああいう行動をとったのか
親の時代の『流行の考え方』や『親の時代の家父長制度の度合い』や
『時代背景』から

親の思考をただ読み取っていくだけです

それがしんどいという方もおられますが

親の思考も、実はその時代の『ただの風潮』だったりもするのです

 

そんなこんなを経て
カウンセリングも充実してきて
時代の流れなどへの理解などもできて

そうすると

自分が大きな流れの、一つの潮流の『かけがえのない粒』なのだ

という感覚が自ずと生まれます

それは、ある意味
本当に感じたかった『安心感』にちかい感覚であります

親からもらえたはずの愛情などもいいものですが

この、ある意味
世界からの『無償の眼差し』などもいいものです

どちらも、心を十分に癒し 安心させてくれ
そして安心感をもたらせてくれるものです

この治癒経過にあたり
色々な恩恵がもたらされたりもしますが

それも最初は恩恵として感じられるものではなく

むしろ『課題がきた・・🥶』のような難しい局面が齎されたりもするのですが

きちんとそれを解消すると
実はボーナスのようなものがきたりもするのです

他にもパターンがありまして

性的に搾取されたパターンや

性的な強制を施されたパターン

そして
親から『自分のコピーとして育てられたパターン』や

『特別でなければ生きていけない』パターンなどもあります

何個か重複しているパターンもあります

でも
カウンセリングに来られない方というのも多くいらっしゃいます

何かしら
人は誰かに『催眠的な苦しさ』を植え付けられていますが
迎合できていればなんとか誤魔化し誤魔化し生きている方も多いのが現状です

お酒とかタバコとかギャンブルとか
そういうもので、ある程度は麻痺できるということで

自分で自己治癒(自己催眠)をしている場合も多いですが

麻痺の裁量が多くなると
生活に支障が出るのでカウンセリングに来られたという方も多いのです

   

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