綴られる世界

もしかして誰しにもある感覚なのだと思うのだけれども

その人の文章を読んで
なんとなく『世界観』が伝わってくると感じたことはありませんか

 

私は仕事柄色々な方からの『自己開示』の文章を読むのですが

その文章を読んでいると
不思議な感覚になってくることがあります

 

なんの変哲も無い、むしろ殺風景で飾り気の無いことばの羅列ながら
ものすごい大きな世界が背後に存在している感覚を感じることがあります

そういう世界観を感じる方々というのは
大抵、精神疾患でお薬を飲まないと・・とか

もしくは生活に支障が出ているような方々なのだけれども

背後に広がるその豊かな世界観みたいなものに触れると

何というか
『神』の存在を感じるというか
(いや、私は無宗教だけれども)

何とも言えない広大で無限な存在への恐怖と畏怖ともをも感じる

 

普段
だから私はクライアントさまたちを通して感じることを
それをそのまま、クライアントさまにフィードバックしていくと

クライアントさまたちは
『自分が感じていたものは、別に押し込まなくても良いのだ』という感覚になるのか

それを『受容』していかれます

 

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統合失調症という病気がありますが

私のスーパーバイザーによると
『解離性同一性障害と双子のようなものだ』と言います

(これはアカデミックな公式の捉え方ではなく、あくまで、いち精神科医先生個人の感じ方)

先生たちのチームが20年ほど前に脳波やデータなどを元にして
色々研究していたらしいのだけれども

その時に双子の兄妹がいて
その兄妹は母親から同時に2人でひどい体罰も含めた虐待を受けていたのだけれども

1人は統合失調症に
1人は解離性同一性障害になったというケースもあったらしい

発症の引き金は
どちらも『虐待によるストレス』などなのだけれども

脳がその虐待を、どう捉えるか(認識するか)により
病識の表れが異なって表出すると教えてもらった

もっと細かい捉え方の違いはあるのだけれども
それはまたの機会にするとして

同じ物事(例えば地震とか火事とかで考えてみても)でも
捉え方は千差万別で

『その一つの物事をどう捉えるか』という選択は
自分がしているようで
実は自分がしていない

脳が自動的に『経験』と『知識』と『感受性』に基づいて
一つの物事からの世界観を織りなしていくのだ

それは『間違っている』とか『頭がおかしい』とかではない

一つの尊い『感受性』のなせる技なのだ

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で先の文章の話なのだけれども

その『感受性』がもろに出てくるのが『文章』なのではないかと思うのだけれども

それは文章が上手いとかとは全く違う感覚で
私に、その幕をあげて見せてくれる

まるで一つの物語を見せてもらっているような気分にもなる

そして
それを捉える(認識する)私の脳もまた感受性が働き

その人に対しての『物語』が編み出されてきて
それは舞台のように
幕が上がり

そして二つの『ものがたり』が交差して、スペクタル的なものになっていく感覚をもちます

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ここのところよく思うのだけれども

『まともな人』と言う存在が、私は居ると思ってずっと生きてきておりました

と言うより
まともな人が世の中を構成して、動かしているのだと思っておりました

 

けれども違うのよな・・!

『まともな人』と捉えていた人々は
私から見ると『搾取者』で『損得勘定がうまい人』でした

だから話が合わないのだ

むしろ時代を牽引しているのは
『愛すべき変わり者』の方々でした

精神疾患などがある人も多くいらしたし
もちろん、ほとんどの方は『発達障害』をお持ちでした

どこかしら『世界に馴染めない』と言う苦しい感覚を抱いて生きて

そのフラストレーションを創作やら仕事やらに生かして
そして大成していく__その道のりは本当に孤独でしんどそうではありますが

その姿に、着いていく人が増えて
それがいつしか大衆になるという構図なのです

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だから私はうちにくる方々に希望しか感じない 笑

そのバカみたいに信じちゃうことで
クライアントさまに奇跡も起きたりするので、人生っていいものだと思ったりしております

   

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