親の快感に喰われる子

自分にトラウマがあるなどと考えたことは5年前まではありませんでした 

ちょっとしんどい人生で
それは自分の『根性』が足りないからだと思っておりました

当時の私は『苦しい』ということすら自覚しておらず

それなりに人生を乗り切ってきておりました

人には言えないような事も沢山したけれど

それはそれで
自分の人生だと思って『受け入れていた』節がありました

結婚したあたりから原因不明の頭痛と蕁麻疹に悩まされるようになりました

薬などを飲み
それなりに症状を抑えつつ生きてきておりましたが
徐々に眼は見えなくなり
視界は歪み
耳は聞こえなくなりました

そしてある日
急に思いました

『このままだと後2年で死ぬ』

それは天啓のように私の頭に響く声でした

そこから急に取り憑かれたように自分自身に関心がむき
私は自分の『治療』を始めることとなりました

しかし
そこで出会った
『トラウマがある』という事実を認めるまで
私はかなりの時間がかかりました

自分がなぜか『被害』を受けたと認めるのがとても困難だったのです

その『被害』を認めるには
『加害』の相手を認めるということが必要でした

また
『加害の相手』に『辱められ』『惨めな思いを味わせられた』という事実

『加害』の相手

それは、母親だったり 父親だったり 親戚だったり色々あるのですが

相手の『加害心』というものがどういうものなのかが
皆目検討がつかず
それこそ 歯を食いしばる日々がありました

なぜそんなにも『加害』の相手のことが認められなかったかというと

相手に『悪意がある』ということがよく分からなかったのです

人は
『自分の中に無いものは分からない』です

私の中には、あいにく『悪意』がよくわかりません

母親がどうして、私を叩くときに微笑みを浮かべるのか

困っている時に
どうして母親は、観察するような目をして手を出さなかったのか

父親はどうして寝たふりをしながら
布団の中で身体を弄ってきたのか

あざける顔を向けてくるのはなぜなのか

どれもこれも
おそらく『快感』がベースにあるのだと思うのです

母親も父親も自分の『快感』を優先した結果でした

母親も父親も
どちらも貪欲で強欲な人でした

だからその『欲望』が私に教育されたのです

『人に羨ましがられる人生を送るべし』という父親と母親の教えは
私にはひどく苦痛なものでした

いい学校に入れ

父親好みの女性になれ

いい子供を産め

金を稼げ

いい家に住め

首を傾げるものばかりの『欲望』は
死ぬまで私の人生を脅かします

私が求めていたものは
わずかばかりの温もりと眼差しだったけども
それはどこにも無いようでした

クライアント様の中でも 『親の快感』『親の欲望』喰われている方がたは
自分の感覚を失いかけていて苦しそうです

自分がやりたいこと・・が分からないなどの方々は
親の欲望に汚染されている方が多いです

戦後のスローガンは『持てば持つほど豊か』だと信じ込んだ人々が多くおりました

なので
他人よりいい思いをしないと生まれてきた意味がないと思いこんでしまったり 

『他人より優れる』ことが人生の目標になってしまった場合は
いつも人の目を気にして
人に負けることなど本当に避けるべきこととして
いつも恐怖とともにあるような生活を送りがちです

   

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