ファンタジーの中での回復

 

『自分探し』

 

最近は聞かなくなりましたが
一時期流行っていたフレーズです

 

この場合
どこを探し出しても
自分が『納得できない自分』だったら
どうするのかな・・と思っていました

 

というか
大抵 自分を探しているならば
『今の自分に満足していないんだろう』と
思っていました

満足出来る居場所を探したいのか

満足出来る自分を探したいのか
創り上げるのか

そして どこかに
『愛されて 賞賛されて 能力が高くて 万人に受け入れられる自分』
になる方法があるんではないかと
人は迷走し 妄想に走るんではないかと思っています

じゃあ、、と私は考えます

みんなが『愛される自分』になったときに
誰が『愛する人』になるのか?

と思うのです

『愛されたがり』が沢山いたら
『愛したがり』 も存在しなくてはならないから

大変ですね、この世の中は。

カウンセリングで『愛されたいんです!』は沢山お会いしますが
『愛したいんです!』はお会いしたことがないです

なんでかなと不思議でした

一方で『推し』とか『ファン』とか
そういう『愛し方』も流行っているようですが

親密な『相手を愛したい』という悩みって どうしてあまり会わないんでしょうね

そもそも
『愛する』とかには
『犠牲』とか『与える』『奉仕』とかの + のイメージがつきまといますが

これももしかしたら
壮大なキャンペーンかもしれませんね

 

だって 『自然』は
私たちに『奉仕』はしないし
『犠牲』も払わない

ただ単にそこに存在して
循環していく流れがあるだけ

その循環の中で
『一端として私が存在させられている』ことが『愛』に近いもんなんじゃないかなと
思うわけでありまして

『奉仕』とかにつきまとう、きな臭さは
なんとなく 妄想に近い のかなと思ったりもします

 

 

唐突ですが 私は『あらわれ』という言葉が好きです

今の私は
先祖からの遺伝子やら
体験やら
失敗やら
後悔やら
罪悪感やら
知能やらの 『集大成』が

『私』としてあらわれているだけ

と思っています

だから いつも目の前のクライアントさまたちをみるときも
『人』『個人』としてみないで

『長い歴史のあらわれ』としてみています

本当に螺旋が見えたり
がんじがらめの歴史が見えたりするのですよ

それを私たちは見立ての時に
『ふむふむ すごい歴史背負ってきたわ』とか
『こっちからの流れを引っ張ってきたんだわ』

とか言って 答え合わせをするのです

 

たまに次元とかを飛び越えてきたりもする能力者とかもいらっしゃいますから
面白いです

宇宙人とかもいます 笑

神様と同居されてる方もいます 笑

有名な妖怪さんを連れている方もいます

 

ただ
それは あらわれ ですから
カウンセリングが終わるころには
ご本人の意識にも登らなくなります

世界とつながるようになった
・・・循環の一部として納得し 安心して生きるようになると

自分という『個』にこだわらなくなります

 

さて そんなことを毎日見ていると
『自分探し』なんて言って
外側に『愛されるための自分』を探しにいくよりも

内的な感覚に 没頭し
探していくことの面白さの方が 私は面白いと思うんだけどな・・・

悟り に近いところなんじゃないかなとも思っています

・・たまに懐かしく
『個』にこだわっていた頃も思い出すようですが

世界とつながってしまったら
興味がなくなるようです

 

 

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