カウンセリングをしていると
『他人の悲しみへの共感の欠如』『他人を苦しめることへの快感』といった
コミュニティを形成するにあたっての(他人との柔らかな接着的な部分)が
明らかに無い方にお会いすることがあります
その方々の特徴としては
『執拗な侵害的行為』『自分の快感をもっとも追求する姿勢』が
共通して見られることから
これらの方々とどう接していくか もしくは距離を取る・等の
手立てを考えるべくして 行き当たったのが性的倒錯になります
『倒錯』とは・・良い方から悪い方への変化と解釈し導入された
初期のフランスの言葉であります
倒錯 Perversion は
『歪曲、こじつけ、異食、複視』といったあまり馴染みのない意味合いを指す
言葉になります
性的倒錯は 人間を樹木に喩えて言うなれば
『幹』の部分になります
幹から色々な枝が伸び そこから先の枝葉が
生活で感じる『感情』を産むと考えています
幹の部分は個人レベルでの努力では どうにもならない部分であります
その樹木がどこの土地から生えたか・・というのも
大切なポイントになりますが
『どの水脈に根を伸ばし生きているのか』は
おそらく無意識的な部分ではその樹木自身もわかっていると思います
毒を吸って生きている幹もありますが
その毒が養分となりうる樹木も存在するのが現実です
またそういった方々のカウンセリング時の訴えには共通して
見られる特徴があります
『他人を取り込みたい』という欲求です
カウンセリング開始にあたりの見立てにおいて
内部を見させていただくと
大抵『カニバリズム』の様相をお持ちです
こちらは 毛むくじゃらなものと対峙しているような感覚になります
また大事なポイントとしては
『他人に取り込まれた方』・・つまり被害にあった方々に対する援助であります
こちらは
『倒錯者に作り替えされた部分をどこまで戻すことができるか』になります
必ず『危険な倒錯者』はいます
またこの場合 倒錯者は自身の『固着パターン』や『常同行動』に必要以上に
脅かされていますが 『病的』ではないと考えられています
反復的な地獄のサイクルにあるが
それはいつも『飢えている』状態にあり
決して『食べても満たされない』ところが地獄なのであります
なので精神科医や援助者が『援助』という形を取り得るのかということは
個人個人の精神科医の裁量と
手放しによるところが大きい分野でもありました
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