今月のユークリッド便りが出来上がりました
トップページにある私の写真の上に折り畳まれたバナーがあるので
そこをクリックして開いていただけたら読めるようになっております
今月に高之瀬が書いてくれたのは『抵抗』のお話です
人はどうしても人に見られたくなくて
なおかつ
自分でも認めたくないところがあります
その部分というのは、人から指摘されると
カーッと身体が熱くなったり
突端に身体が固まる感覚になったりします
どなたにおいても、直視するのは非常に辛く苦しい感覚を伴います
心理学的な抵抗は難しいので
臨床でよくある『抵抗』の表れ方を少し見てみると
・自分が負けているとは認めたくない（憤怒）（嫉妬）
・自分が恵まれてないなんて認めたくない（怠惰）（強欲）
・自分が知らないなんて認めたくない（傲慢）
・自分が愛されていないなんて認めたくない（嫉妬）
・自分が苦しいなんて認めたくない（怠惰）
・自分が弱いなんて認めたくない（暴食）（色欲）
などなどが出てきます
この抵抗は単品で存在するだけではなく、重なって存在していたりもします
昔からこのホームページ内で書かれていた『鬼』とも言います
『鬼』はその人の中から追い出すと
暴食→節制
色欲→純潔
強欲→慈善 寛容
憤怒→忍耐
怠惰→勤勉
嫉妬→感謝 人徳
傲慢→謙虚
と『その人自身への守護』と変化します
上に記載したのは七つの大罪として有名な感覚ですが
これに私は
『恐れ→挑戦』
『依存→自立』
も付け足したいなと思っています
『鬼』が白日の元に晒され、鬼自体は変化し
鬼から『守護』となると
本当にお顔とオーラ、雰囲気はガラリと変わります
運が良くなる方もいますし
困りごとが解消する方も多くいます
人生が動き出し 波に乗れている感覚を味わったりします
私の場合
『抵抗』し『鬼』と化していた部分は『傲慢』の部分でした
偉そう・・ていうやつですね
お恥ずかしい限りですが 私はこの『傲慢』が強い人間でした
自分が傲慢なのかも・・と思ったのは
高之瀬に『俺のこと舐めてる』と言われたのがきっかけ
最初言われてもピンとこなかったのですが
確かに『ああしろ』『こうしろ』と私は彼に要求を出していたのです
私の中でその『指示』は
『彼のリハビリにもなってるし悪くないもん』みたいな言い訳が常にありました
自分に言い訳が出てくるところの奥には
必ず『鬼』と『抵抗』がいます
そして、何がきっかけだったかは忘れましたが
私はなんとなく自分が
あんなに忌み嫌っていた母親に似ているなと
自分自身を見られるようになっていました
これが『相手のためになっているんだ』と
母親は常に人に暴力と暴言を繰り返す人でしたが
それはとても傲慢な行いだったと
ふと、気づいたときに
あれ 私もこういうとこある・・
と気づいたのです
自分の鬼に気づくというその瞬間は
私に雷が落ちたような感覚でした
自分の中にある『母親』と訣別するのは酷く不快なものでした
母親の残骸は『鬼』となっていて長い間、私に寄生していた感覚で
気づいた途端それは、ポロポロと剥がれ落ちていくときに
とても懐かしい感覚をも思い起こさせる体験でした
この『鬼』とともに
私は生きてきたのだなと
それまでの自分が 自分から幽体離脱するような感覚がありました
この『鬼』は自分を喰いにかかってきます
長い時間をかけて
その人を貪り 純粋な部分にまで入り込みます
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
カウンセリングにお見えになる方たちの『願い』は
その人自身の人生の先を照らす『灯火』として大切なものですが
その先に照らされているものは
『自分自身の純粋な感覚を取り戻して生きている』自分です
それは決して特別なものではなく
自分と共にあったものなのですが
それの存在に気づく時
人は自分の存在をものすごく『肯定』できます
自分自身が自分を一番『愛している』のだと
その存在に気がつく時、奇跡が起きたりします
それを人は無意識のうちに願っているのではないかなと、見ていて思うのです
ーーーーーーーーー
鬼退治は割と面白い体験です
その最中は皆様、半べそをかかれますが
その半べそをかいているのも
自分ではなくて
鬼かもしれないのです
高之瀬の今月のユークリッド便り
ぜひ読まれてみてくださいませ
Instagramはじめました カウンセリングルームの様子を よかったらご覧ください
