『崇めなさい』!? 

 

何とか早くクライエント様の『苦しみ』のようなものを昇華したり
変化させたいと思って長いこと模索してきました

 

トラウマを実感されて
その間の治療の時間というものは
ある意味『自分の再発見』でもありますが

それとともに
『周囲への眼差し』が変化したり

今まで許容できていたことが(例えばそれがイジメだったり加虐だったり)
ということが我慢できなくなっていったり

自分自身が行ってきたものも振り返ることになるので

ものすごい『変容の時期』といってもいいのだと思うのです

 

それが故に
罪悪感も感じることもあるし
今まで信じていたものが、実は虚構のものだったとわかったり

また多くの方は『自分が持っている執着』のようなものを
見ることになってしまうので

 

それはそれは荒れます

セラピストにももちろん当たります

 

私も人間なので、それはそれでしんどいということもあり

『早くトラウマを昇華できる方法はないのか』と
探しているところもありました

 

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いつからかわかりませんが
スーパーバイザーのもとで修行していて

あまりにスーパーバイザーが凄すぎるので
見よう見まねで
『スーパーバイザーが見ている世界』というものを
先生の目から透かしてみようとしていた時があったのですが

それが、功を奏したのか
(思ってたものとは違うのだけれども)

 

クライエント様の『背後』にいる『支配する者』『コントローラー』の声が聞こえるようになってきてしまいました

それらの声が、聞こえるのです

最初は幻聴かと思い、また『自分が作り出しているのかも』と思っていましたが

ある方のカウンセリングの時に
もう、はっきりと明瞭に聞こえて

 

試しにその『(支配する者)の声』で介入してみたらどうなるんだろ・・

と思って
その方の介入をそのフレーズでお願いしたところ

 

クライエント様は訝しげに
『え?そんな言い回し使ったこともないけれど・・』
と言いながらも

 

介入してみたらば

グワリと頭が大きく回転して

唸り始めたのです

 

 

介入を始めて見えた世界は
誰だかわからない中年の女性が

『私を誰だと思っているのよ!!』と怒り狂いながら

『私を崇めなさい!!』『私を崇拝しなさい!!』と
叫んでいる

 

とりあえず、見える世界では
その女性は、連行されて何かに乗せられてどこかにいってしまった

 

介入が終わって
『どうでした?』と尋ねたら

『おばさんが叫んでて、なんかどっかに連れて行かれてました・・

でもこの『私を崇めなさい』という感覚は
どっかしらで自分にあるなと思っていたもので

自分の周りをコントロールしたくなったりしていたのかも
もしかして、この女性がいたからなのかなあ・・』

 

なんて言いながら帰っていかれたのだが

 

その次に来られたときは

『いかに自分が、周囲を見張って
自分の都合が良いようにコントロールしたかったということに気がついた後
周りが、調和してきたような感じがあって
そして自分も前のような焦燥感や怒りや恨みの感覚が薄れてしまい
別にコントロールなんてめんどくさいな・・と思えるようになっていました』

と教えてくれた

 

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この『支配する者の声』を頼りになんとかできるかもしれないという希望は
徐々に確信めいてきて

介入で、もしかして『支配する者に力を貸すことになってしまったら困る』という懸念が
私の中にかなりありましたが
でもそういったことは一度もなく

むしろ、その力は
どちらかというと『支配する者を連行する』ということをしてくれるので
安心したのですが

 

かといって問題点もあるのです

それはクライエント様の中で
その支配者に『支配されすぎていて、同一化してしまっている場合』と

まだ『自分』という軸がおぼつかないうちは
その介入をしてみても
クライエント様が急に寝落ちしてしまうのです
(それは支配者がもちろん寝させてしまうのだが)

『なんで急に眠くなるのかわからない・・』
とみなさま仰います

すごい勢いでガクっと寝るのです

 

その場合は、何個か『軸』を作ることをしてからでないとなりません

軸とは『アンカー』みたいなもので
それがあれば正気に戻れる・・というようなもの

ものすごく大事な人の存在の場合もあるが

それより個人的に『イイネ』と思うのは
きちんと『支配者への怒り』を持っていられるということを
軸にするととても良い

 

この怒りをもつということまでカウンセリングでやっていくのですが

でも支配の形が『恐怖』だったりすると
その恐怖感を植え付けたのは誰なんだということを
カウンセリングで思い出したり確認したりする過程がとても大事でもあります

 

しかし厄介なのが
『快感』を支配者から植え付けられている場合です

『コントロールすると気持ちいい』などという感覚を
植え付けられていると

相手が困っていたりするところを求めてしまったり

自分が孤独になるのが怖いために
人をコントロールしようという感覚を手放せなかったりと

課題は新たに見つかるばかりです

 

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割と早く正気に戻ってくる方は
支配に対して、『めんどくさ』みたいな感覚を持っている方たちです

執着がない方は割と早く戻ってきます

時間が多少必要な方というのは
ある意味、支配と迎合してしまっている方です

その場合は少しずつ認知行動療法などを取り入れながら
自分の行動の不可思議さに気がついてもらうことで

『あれ 自分のこの行動ってなんなんだろ』と思ってもらい

そこから糸口を掴んでいくことをします

 

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さて、背後に憑いている方々は
血縁ばかりではなく、どこかで拾ってきてしまったものも多くあるようです

また、どこかのセミナーや自己啓発なんかでも
その感覚はウイルスのように伝染してくるようなのですが(これはまた別の機会に書くとして)

その多くが支配的な魂のようです

どっかのお坊さんとか 教祖(パッと見宗教的なものに限りません)が多いような気がします

教祖は人類の奥底でも願望としては
『なりたい職業No.1』ではないかと密かに私は思っているのですが
(私は嫌です🤮)

自己愛が強い人は
そのご職業を求めがちなような気がします

しかし生前はいいとしても
死んだ後に、彷徨えるのは
なかなかシビアではないかと思っています

だから生前はなるべくそのような欲求は持たない方がいいなと個人的に思います

執着があって苦しそうですし、何より死んだ後に何か物理的に
助けてもらうとかそういう機会は無いに等しい

正直、大変そう・・
と思ってみています

 

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そうそうそんな私も
もちろん『背後の声』を頼りに、介入を高之瀬にやってもらいました

時間にしたら20分程度でしょうか

 

私が見えた世界では
首を絞められて空中に足がつかない状態で、鬱血して泡を吹いている人間がいて
その方が救出されていき

また他には、出られない胎児が見えました

何度も産道にアタックしているのに
開かない・・みたいな映像

(ああ、そういえば母親は骨盤が開かなくて お前を産む時に
死ぬ思いをしたんだといっていたなあ)とか

とりあえず、包帯ぐるぐるになり救出されて
運ばれる人が多数おりました

 

介入中にこんなによく見えるのもなかなかすごいなあと思っており

目を開けたら

高之瀬が青い顔をして
すぐさまトイレに行きかなり吐いていました

 

回復したのは数時間後のこと。

介入する方も、被ります

 

私も
カウンセリングの最中に吐きにいくことも多いのです

とりあえず命がけではありますが
少しずつカウンセリングとしては精進しております

最近のカウンセリングはかなり体力を消耗するので
お気づきの方もいらっしゃるとは思いますが
ブログの頻度を、少し間隔をあけるようにしております

これでも、昔よりかは遥かに体力がついてきたほうです

昔はもっと やたら倒れていましたが
免疫?のような 胆力がついたのか
動じなくなってきました

しかし この支配欲のような存在と直接対峙するのは
何気に大変で

クライアントさまの支配の世界に直接入ると
地獄絵図で
体調が万全でないと 頭がオーバーヒートするのです

冷えピタを貼って頭を冷やしながら
カウンセリングしているのはそういった理由もあります

なので
前のようにブログを
3日に一度は難しいなというのが現在の正直なところです

しばらくしたら慣れてくると思いますが

どうぞ温かく見守っていただければと思います
(よければ昔のブログも心を込めて書いているので遡ってご覧いただけましたらば幸いです)

   

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