Case72 介入中、どこかに連行されていく父の声は 「ずっとこのままがいい〜!ずっとここにいる〜!」 って泣き叫んでいて、まだ酔っ払ったままのようでした。

クライアント様からの声

Case72
介入中、どこかに連行されていく父の声は
「ずっとこのままがいい〜!ずっとここにいる〜!」
って泣き叫んでいて、まだ酔っ払ったままのようでした。
(20代・女性)

 

乙原先生

お世話になります。

前回のカウンセリングはありがとうございました。
カウンセリング後は今までとは違って、頭の中が静かになりました。

介入中、どこかに連行されていく父の声は
「ずっとこのままがいい〜!ずっとここにいる〜!」
って泣き叫んでいて、まだ酔っ払ったままのようでした。
こういう場面は生きてるときもあったよな…
と少し呆れた気分になっていました。

介入中に出て来たお墓参り、気になったので行ってきました。
荒れ果てたお墓を簡単に掃除をして、ご先祖の方々に
「もう私にできることはありませんので、
あとは父をよろしくお願いします。」
と伝えて帰ってきました。
帰り道、お墓のある公園を歩ているとき、
空から父の名を呼ぶ祖父母の声が聞こえたような気がしました。

気を張っていたので、
お墓のエリアを出てからは疲れがどっと襲ってきました。
都心にまで戻ってきて朝ごはんを食べていると
身体の奥のほうから(うらやましいうらやましい…)と小さな声が聞こえて来て、
耳を澄ませて聴いていると
ミイラみたいに顔がぐちゃぐちゃになっている
青緑の顔をした自分の姿がうっすらと見えました。
痛い助けて!ってずっと訴えていた声は、この人だったんだと思いました。
人の多い場所だったのに、涙が止まらなくなってしまいました。

今まで自分を犠牲にしたこともたくさんあったけど、
父はまったく変わる気は無かったという事にも気付きました。
生きている間に更生のチャンスはたくさんあったのに。

無力な自分でいることで家族を困らせて、
母に逃げられたら次は娘に頼って、自分のことは何にもしないでいた。
頭や身体は実はしっかりしてるのに
食事や排泄のような基本的なことも人任せで、命の責任まで人に任せて
大事のことからは逃げ続けて、酔っ払ってごまかし続けて
そんな人を救うことはできないよな、とやっと腑に落ちました。

「距離を置く」とか「罪悪感を感じる必要はない」
先生が何度も言ってくれていたことが、
この前介入いただいて、やっとわかりました。
自分をあけ渡していて、居場所を作ってしまっていたんだと思います。

まだ境界線が曖昧になってしまいそうになる事があるので、
そこは気を張って、引っ張られないようにしていきたいと思います。
(でも罪悪感は、かなり減ったように思います。)

それでは、明日もどうぞよろしくお願いします。

 

乙原より

 

こんばんは
この度はクライエント様からの声を寄せていただきまして
ありがとうございます

なかなか、リアルな『浄化・昇華』体験を
そのまま書いていただけることが少ないので
とても参考になります

ありがとうございます

 

今回はお父様のケースでありましたが
お父様が『上がらないで娘の人生に影響を及ぼす』
という選択をされていたので

困ったなあと思っておりました

 

また娘さんのご本人に対して
『罪悪感』を抱かせるようにしていたので

クライエント様自体も
向き合うことがしんどく
苦しい思いをさせてしまったのではと思っておりましたが

今は回復されてきて

少し罪悪感も疼くようですが

『自分自身の人生を
自分で生きる』

ということを実感されてきているのではと思っております

 

今回の憑依は
クライエント様ご自身の『優しさ』に
つけ込まれたケースでもありました

優しさは、本当にとてもいいものなので

ぜひ、ご自身が大事な方たちと
その優しさで安心な世界をつくっていってほしいと思っていますが

ある一定の人たちには
つけ込まれてしまったり
『利用』されてしまうという危険性もあるのです

 

子供は
親にはとても寛大で優しく
いつも親のことが大好きなものです

それを親が利用してはならないよなあ・・

今回は強く思った次第でございました

乙原

 

 

 

 

 

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