Case57 あれ?これが トラウマか?となる瞬間

クライアント様からの声

Case57
あれ?これが トラウマか?となる瞬間 (30代・女性)

 

乙原先生

いつもお世話になっております。

前回のカウンセリングから、少し辛さが落ち着いてよい感じの淡々とした日々を送っていました。
やっと少し、怒ることが楽になってきました。

何かでイライラして子どもに怒ってしまったとき、私は何故か言葉が止まって子どもの顔をじっと見ていました。
子どもはわーんと目を閉じて泣いて涙がでているのですが、チラッチラッと少し目を開けて私の様子をうかがっているのがわかりました。
何だかそれを見て、もしかして私が深刻に思う程じゃないのか⁈案外この子の方がしたたかなのかも、と感じました。
しばらく様子を観察していると、泣き止んで他に興味が移り笑い出したりして・・・。
その時に「私は怒ってもいいのかもしれない」「適切な方法と度合いなら怒っていいのかも」とほんの少しだけ怒ることを許すことができました。
それまで子どもに怒ること=いけないこと とか 心に傷をつける と思ってしまって自分を責めてきましたが
じゃあ怒らないのがいいのか⁈と考えてみると、「そんな人、気持ち悪いよな」 ととても不自然なことを自分に求めてきたのかなと思いました。
この子を見ていると、楽しいことには思いっきり笑い、嫌なことは泣いたり嫌だと叫んだり、時には聞えなかったフリをしたり。
気にくわないと机を叩いて怒ったり。これがきっととても自然なんだなと、いかに自分が自分に「してはいけない」としているかがわかりました。
また、ある日子どもが私に「保育園行こう」と言ってきて、やっと「あぁ、この子は私とは違う人間なんだ、感じ方が違うんだ」と、
カウンセリングが始まったばかりの頃に先生が言われた「自分と他人が同じ感覚だと思わない方がいいですよ」の言葉が腑に落ちました。
私は幼稚園に行くといつも泣いてばかりで、いじめられたこともあったし、みんなが簡単にやってることが全然できなくて、行くのがとてもつらかった。
でもこの子はというと、保育園の玄関につくと笑って手を振って入っていくもんな。。。と。
こんな気付きがあってやっと少しだけ、子どもに怒ってしまう自分を許せるようになった気がしました。

また、母と電話で話をしたのですが。。。
まぁなんということでしょう!!でした。
これまで母と話すときには常に、上手く表現できないのですが、心の底というか体の底というか、私の中にイライラとか怒りが沸々としていました。
今回話していて「あれ?イライラがない?!」もう、驚きでした。イライラもせず、責めることも怒ることもなく、会話は終わりました。
終わった後も、何のイライラも感情の揺れもなくて。経験したことのない、フラットさでした。
これまでの感覚とのあまりの違いに、とってもとっても表現できない不思議な感覚でした。
「いやいや、そうは言っても今回たまたまでしょ」と疑っている自分もいますが、でも、これはなんなの?すごい!と思える出来事でした。

とは言え、イライラが全く消えるわけでもなく、やっぱりあの嫌な感覚がある怒りもありました。
カウンセリングを受け始めてから、何となくずっと気になっていて、でもノートに向かってみても進まないイライラです。

時間が決まっている中で行動するとイライラが激しくなります。例えば仕事がある日の朝、子どもが駄々をこねると途端にイライラが爆発します。
休日、出かけようとなって準備をしている時に夫の癖で時計をチラチラ何度も見るのですが、それでもイライラしてきます。
この時間に追われることでノートに向かうと決まって、小学生の私が集団登校にいつもギリギリの姿が浮かんで、そこから
朝いつも焦って遅刻しそうな父の姿と、何か予定があると3日前位からソワソワイライラし始め、予定の時間よりとんでもなく早く準備してイライラしている母が浮かぶのです。
何度もノートに向かうのですが進まなくて、この間やっと「誰も教えてくれない、助けてくれない、みんな出ていけ、楽しくない」となりました。
その時、女の子が目が光ってクワッとした顔をしている(エースをねらえででてくる目が白く書いてある時の顔みたいな)のが浮かびました。
ただ、なんというかまだ、深いところに到達できていない感じがしています。

また、夫と話していてしょぼんとされたり、はぁっとため息をつかれると、イライラしてきます。
その態度をされてから話をしていても「言っていることが全然伝わらない!わかってくれない!こいつ馬鹿か!」という思いがグルグルして
怒りがこみ上げてきてどんどん怒ってしまい、話し合いにならず終わってしまいます。
これは、ペットにもそうで、早く終わらせたいのに言う事が伝わらないとか、私の態度にビクビクした反応を見せられると、あの怒りがわいてきます。
ノートに向かっても、イライラするから全く進まない感じで、もう少し、向かい合わないと、と思っています。
あと、これは怒りではないのですが。。。
この頃「水が怖い」がよく浮かんできます。これもノートに向かうと決まって、父と海に入っていて先に先に歩くのについて行っていて
波が鼻や口に入ってきて苦しい、という場面と、父の笑った顔が浮かびます。緑色の水と息苦しさと。。。
喉がつかえた感じがして、そこで止まってしまいます。

こうやって過ごす中で、イライラにも種類があることがわかりました。
あの独特の、母と話している時にずっと付きまとっていた怒りや、子どもに怒ったときに感じる奥底から湧き上がってくる嫌な感じの怒りはきっと
向き合わなければならないんだと思いました。そうではないときのイライラはあまりにあっさりしていて、その違いを感じられるようになったのかな、と思っています。

台風にグルグル巻きこまれているような、激しいつらさを感じていたとは思えないほど、穏やかな日々でした。
だからこそ見える事があるんだとわかる時間だったと思います。
またよろしくお願いいたします。

 

乙原より

 

こんにちは

カウンセリング継続中のご感想をいただき
ありがとうございます

このご感想は
『トラウマ』が かなりリアルに綴られています

…自分で 自分がそうなるのが よくわからない…

このご感想は
3か月前くらいにいただいたものですが

今は 少しずつ
『幼少期に どういう扱いをされてきて、
どういう感覚を持ちながら
環境を生きてきたか』

が 言語化出来るようになってきました

トラウマを お持ちの方がたは
共通の雰囲気があります

最初、こちらにいらっしゃった時は
膜に包まれているような雰囲気でいらっしゃいます

トラウマが無い方々は
輪郭がハッキリされているような印象があるのですが

トラウマによって
ホンワリされてしまっている方々は

どこか なんとなく
まどろむ様な雰囲気のなかに

絶対に 入らせない という
領域を感じさせます

これらを 一緒に手当てしていくと

深く呼吸が出来るようになるのです

乙原

 

 

 

 

 

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