クライアント様からの声
Case53
トラウマがあってよかった(20代・男性)
カウンセリングのご感想をいただき ありがとうございます
まずは 大変 お疲れ様でした
身体と脳の器質として 特殊なものをお持ちでしたので
フラッシュバックも多々お見受けし
さぞお苦しいだろうと思っておりましたが
よく内観されて
脳のパニックをなだめるよう
地道に ワークで ご自身でも『自己治癒』を
進めてこられました
この『自己治癒』は
これから先も、ご自身のテクニックとして
至るところで 自分を癒せる方法になります
また、これは『戻ってしまう』という事がないテクニック!
対症療法ではなく
根本的な治癒を 自分にもたらす方法です
それをマスターされて 本当に 嬉しい限りです
あと少しですね
残り、フォローさせて頂きます
どうぞ宜しくお願い致します
乙原
乙原先生
お世話になります。
ようやくゴールが見えてきたということで、これまでの振り返りと感想をメールさせて頂きます。
振り返ってみると20ヶ月くらい、継続でカウンセリングをして頂いていますが、最初の頃から明確に効果を感じる治療であったと思います。
1番最初はカウンセリングの緊張がすごかったのですが、緊張に対する治療をして頂いたら、本当に体から緊張が消えていたのを感じて、失礼ながらこれは本物だ、と思いました。
前半の治療でもっとも印象に残っているのは、性的錯誤に関するものでした。
治療が進んでいく中で、自分がずっと苦しんでいた性的錯誤について、頭の回転の早さがあり、それに嫉妬した父から来ていると説明して頂き、それまで、自分は修復不可能な劣化物あるいは、性的な犯罪を犯しかねない潜在犯なのではないかとすごく怖かったのですが、「症状です。大丈夫です治りますよ」という言葉に救われました。治るんだ回復していけるんだとそのあたりから自分の回復に自信がもてました。
集中するということもできる様になりました。
様々な治療をして頂く中で、集中するというか感覚を始めて得られたのは大きかったと思います。これまでは集中ということがそもそも出来ず、恥ずかしい記憶や怒りが湧いてきて、囚われ苦しくなり無理になっていました。しかし、カウンセリングを受けて、どうしても座っていられないという苦しみ、身体感覚的な苦しみも取り除かれ(多くの場合この感覚への恐怖があり集中出来ていなかった。)、回復し普通になったことで安心できるようになり、日常に安心感を持てる様になりました。
それからしばらくして、父親、母親の影響の治療が終わったあたりから、ほとんど両親を思い出さなくなり、考えるのが難しくなりました。苛立ちもせず思い出すこともなくなりました。冷静に考えてすごい変化だったと思います。
また、職場で恐ろしく、視界に入るだけで足がすくむ様な人がおり、その影響を切る治療もして頂きました。しばらくして、その人に関わらなくてよくなり、退社していきました。私自身が栄養をあげていたんだなと思います。
その様なことが数多くあり、環境も変化するというは、私の中の実体験としてあります。
今の仕事の成果を上げるために始めた、カウンセリングですが、治療が進むにつれ現職への興味関心がどんどん薄れていき、よく休む様になり頑張らなくなっていきました。
そこに焦りはなく、自分の人生を再度考え直さないといけない時が来たんだなと、他人を満足させるために生きてきた自分がいたんだと妙に納得しています。
人の本や有名人への崇拝もなくなっていきました。これまで、自己啓発本の様な本ばかり読んでいましたが、それらにはほとんど味がしなくなり、誰かに安易な言葉で教えて貰うより、自分の中にある真実を知りたいし、その方が面白いと思える様になりました。
そして、やりたくないことはどんなに頑張ってもできなくなりました。嫌ということは、素直に嫌と言える様になりました。
転職活動も始め新しい働き先も見つかったのですが、自分の要求や感覚に合致しないので断りました。これまでであれば転職していたと思いますし、それで満足したように思い込むことも出来たと思います。しかし、もうそれだけでは無理なんだなと。自分の内面の声に反対し抑え込むことはもう無理になっています。
乙原先生のおっしゃる創造性と力を取り戻す治療について私の場合、たまにしか使えなかった知恵を絞り出すみたいな、感覚、本質を見抜いたり、デザインするみたいなのが、常時使える様になったと感じています。
これまで、数年に一度寝不足が続いた時や何もかもどうでもよくなった時に、発動していた「それ」がいつも近くにある「それ」として使える様になった気がします。
考える力を取り戻せたかなと思います。
家族関係では妻に対する愛情が出てきました。人間関係が非常にこれまでドライで傷つきたくないのか一切深く人と関わったこともなく、治療が進む過程で正直もう一度一人で自由に生きたいと思っていましたが、更に治療が進むにつれて、夫婦間での幸せを感じることができるようになりました。これは想像していませんでした。
治療全体を通じて感じたのは、自分自身に向き合うことの大切さ、使い古された言葉ですが、本当の意味でそれを実行するのは非常に難しいことがよく分かりました。
言葉に傷つかなくもなりました。人は人、自分は自分だよみたいな言葉に何がわかる!と怒っていたのですが、そうだよなと納得できるようになりました。人は変わらないということも受け入れるようになりました。
自分と向き合うには箱の中から一回出る必要がありました。その時に何とか抜け出し向き合って自分を一つにしていく、その作業は苦痛を伴うし決して楽ではないですが、酔わず、人を踏み台にせず、自分の人生を取り戻していくためにはこの方法しかないのだと思います。抜けてみるといつも清々しい感覚が必ずあり、そのたびに向き合う力も上がっていく感じがしていました。
どんなに人を恨んでもその人の問題ではないということは今感じている実感としてあります。例えばずっと人に馬鹿にされたことをスルーできませんでしたが、その奥を見ていくと自分の中にある葛藤というのが如実に見えてきます。人をスルーするということは人を見捨てるということ、そういうことをするのは悪い人間だ、人の可能性は信じないのか?
そんなふうに他人に向き合わないから、自分を信じることができないんだろ?いや、馬鹿にしてくるような人間の話を正面から受け止める必要はない、聞き流して、自分のやるべきことをやればいい。みたいに大体葛藤していました。であれば、なんで人の可能性を信じることとスルーすることは、ほんとうに相反することなのか。そもそもなんで人の可能性を信じたいのか?とどんどん掘り下げていくと、あるところで脳の感覚が変わっていきます。そうするとどんどん楽になっていきました。
あとは、自分のこれだと思える仕事を見つけることだと思っています。特に根拠はありませんが、そろそろ見つかる様な気がしています。
乙原先生のカウンセリングを継続してきた中で自分自身に向き合う大切さを糧に生きていきます。ここまでの支援本当にありがとうございました。
最後に浮かんだことを書きたいと思います。
凡人でよかったし、苦労があってよかったトラウマがあってよかった。勉強が出来なかったこそ多様性を持てた。苦しんだからこそ見えるものがあった。虐待されたからこそ見えたものがある。回復する楽しさも喜びも味わえた。最初に自分の感覚を自由に出来なくてよかった。出来ていたら酔って魂を売ることになっていたかもしれない。この道が最善だった。これからより楽しく、そして強く生きられる。これが私の物語です。
もう少しだけよろしくお願いします。