Case51『わたしはここにいるよ。気づいてよ』

クライアント様からの声

Case51
『ここにいるよ。気づいてよ。』(30代・女性)

 

乙原先生

いつもお世話になっております。

前回のカウンセリングの日に、また不思議なことがありました。

入浴中、また「ガンダムみたい」という言葉を思い出し、その言葉を意識して頭の中で思うと、私の中の小さな私が現れてうつむいて体育座りをしていました。

小さな私と会話できるのかな?と疑問に思い話しかけてみようかなと思いました。

すると泣いているような悲しそうなつらそうな声で

「ないがしろにしないでよ。自分の感覚を信じて」と聞こえました。え???と驚きましたが、聞こえてきて涙がでました。今も思い出すと涙が出てきてしまいます。

カウンセリングの次の日は出勤日でした。

それまでの2週間はあまりイライラもなくすごしていましたが、仕事から帰宅後はイライラして子どもにも夫にも冷たくあたってしましました。その状態がなんだか、とっっても違和感でした。

子どもも夫もいつもと変わらないのに、どうして楽しく対応できる日もあれば、こんなに何もかもイライラする日があるんだろう。。。

先生がおっしゃったトラウマにふれるトリガーがあるのは理解できる。それにしても、なんなんだろうこれは、と。

そう思っていると、ふと、あぁ私、外に出て人にあった日はダメなのかもしれない、と頭に浮かんできました。

この日は、コロナで最近不在だった上司が珍しく出勤され、緊張感が高い中過ごしていました。

また、表面上納得したり仲良さそうにふるまっていながら、心の中で納得できないことが多々ありました。

そういう日はもしかしたら、イライラしてしまうのかもしれないと何となく思いました。

また、これまで自分はイライラの原因をすごく細かなところ(夫がこうだから、親がこんなだから等)に焦点をあてて考えすぎていたのかもな、とも思いました。

保育園にお迎えに行っても、先生や保護者のほんの些細な態度にも悲しくなったりイライラしたりでつらくなりました。

挨拶をたびたび無視する人とすれ違ったときにはあまりに腹立たしくて通り過ぎてから「挨拶ぐらいしろよ!」と声にでてしましました。

そんな状態なので、夫と家のことを話している中で大ゲンカになりました。

私は「出来る限りのことを調べたり考えて実行してみて、それでもダメなら引っ越そう」と伝え、夫もそうしようと返事してくれました。

その後、ああでもない、こうでもないと話つつ私は食事の片づけに、夫は子どもの相手をしにいきました。

しばらくすると、私に寄ってきて「いろいろ考えてみるから、もう少しここで頑張ってみない?」と言われ、そのときにカチンときて「状況による」と答えました。

すると「やっぱり引越さないとだめかなあ」と。

私の伝えたことが伝わってない気がしたのと、遠回しに我慢しろと言われてる気がしました。夫はとにかくここにこだわっていて、引越したくないのが見え見えで。

それからは、怒鳴りあいだの、ドアをけるだの大変なことでした。

ケンカのあとは決まって、心の中で夫をとことん馬鹿にして言ってはいけないだろってこともどんどん浮かんできます。

そして、こんなことを思う自分が嫌になり、子どもにこんなケンカを見せてきっと何か心の傷になってるよな、そこまでして私が生きている必要なんてないよなって思うんです。

イライラして、人の顔色見てビクビクして、生きてて一体何が楽しいんだろう、意味ないだろ私の存在なんて。死んだ方がどんなに楽なんだろうと悲しくなります。

でも、前回先生がおっしゃったように、実際死なない。死のうと実行には移さない。だから諦めて、毎日生きるしかないんだ。。。。。ともやもやして。

次の日、このイライラから何を感じるんだろうとノートに向かってみました。

夫とケンカしたことを思うと、イライラがどんどん悲しい感じになってきて、最後は「決められない」と浮かびました。そして、父が浮かびました。

私が小さいころから母に「何を相談しても何の意見もいわない、相談にのってくれない。一人で全部やらなきゃいけない」と悪口を言われている父が。

そのとき、そういえば私このノートに向かった時って、最後に「ひとりぼっちとかすてられる」って言葉が浮かぶことが多いよな、とその言葉からさらに何を感じるんだろうと思い向かってみました。

すると、「誰か気づいて。ここにいるよ。」と浮かんできて、なぜかまた「ガンダムみたい」と思い浮かべてしまいました。

小さな自分が、やっぱり膝を抱えてうつむいているのが浮かんだので

「なんでこんなに苦しいのかな」と聞いてみました。

「誰もわかってくれない!」と叫びが返ってきました。

何を?と聞くと

「私はここにいるのに。一生懸命ここにいるよってしてるのに。みんなお兄ちゃんとお父さんのことばかり。私はここにいるよ。気づいてよ。」と返ってきました。

苦しくて苦しくて、変な声がでるくらい苦しくて涙がでました。とにかく苦しく辛かったです。

自分なのに、私ですら自分のことをちゃんと気づいてあげられてなかったなぁと、申し訳なくもなりました。その後は放心状態でした。

不思議な体験だなと最初は思ったのですが、これが小さな自分からの訴えなんだなと思うこともできました。

このことがあって、自分のことを知るのはやっぱり大事なことだなと思いました。

紹介いただいたブログ最初抵抗があったのですが今は普通に読めるようになりました。

解離のこともう少し本を読んでみたいなと思ったので、もしおすすめのものがあればご紹介いただければ幸いです。

 

乙原より

こんにちは

ご感想をいただきありがとうございます

この方は 幼少期に『いかんともしがたい環境』におられまして  それにより 抱いた葛藤や苦しみと共に生きてこられたサバイバーの方でした

特に 私が注目したのは

『自分を癒したい』という切実な雰囲気でした

この雰囲気がある方は 生きる上で 自分に『ある工夫』をします

それは 救命救急措置です

その措置の中には 大切な『自分』がいるのです

まるで  宇宙で 切り離しをされたように漂われていますが  まだ生きていて なんらかのメッセージを送っているのです

そのメッセージを一緒に 受け取り

ひたすらに 探索していく作業をしていました

沢山 涙を流されましたが  その涙は 『自分の為に流している大切なメッセージ』です

だいぶ 繋がってきたのではないでしょうか

これからも どんどん やっていきましょう

 

乙原

 

 

 

 

 

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