支配者について〜その考えは支配者に入れられたもの〜

こんにちは。高之瀬です。

↓前回の記事↓の続きになります。

脳のフィルター機能(選択的注意)について〜望ましくない自己イメージや価値観を通して世界を見ている私たち〜

2018.05.07

前回の記事をまとめると、

「自分は価値がないダメな人間である」等といった自己イメージや価値観があると、そのイメージに沿う現実や出来事に対してわたしたちは選択的に注意を向けるようになる。
すなわち、その色眼鏡をかけて世界を認識するようになってしまい、どんどん苦しみが押し寄せてきてしまうように感じてしまう。

そこから抜け出すにはどうしたらよいか?というのが今日のテーマです。

支配者 心に聞く

一般的な対策方法〜アファメーション〜

自己イメージやセルフイメージを変化させるために、一般的(時に自己啓発的)には、アファメーションが挙げられることが多いようです。

アファメーションとは、肯定的な断言を自分に対して行うことです。

自己暗示に近いもので、言うことで気分が落ち着き、不安が消えてモチベーションが高まると言われています。

「日々、あらゆる面で、私はますます良くなっていく」
という、フランスの心理療法家エミール・クーエのアファメーションがよく知られています。

例えば、「自分にはお金がない」というイメージを変えようと思ってアファメーションを唱えるとしたら、
「私はますます豊かになっていって、お金を使えば使うほどお金が入ってきます」
などのような言葉が考えられます。

一般的な対策方法〜なりきり法〜

また、これに派生して、自分がなりたいイメージの身体感覚を実際に感じてみる「なりきり法」と呼ばれるテクニックも用いられます。

例えば、「お金持ちになりたい」と思ったなら、自分がお金持ちになったときにどういう身体感覚があるのかを具体的に想像して感じてみながら生活する、などと言ったものです。

一般的な対策方法ではなかなかうまくいかない?

しかし、これらの方法はとても良く知られたものですが、これらを実践してもかんたんには「うまくいった!」「自己イメージが改善して悩みがなくなった!」「望むような環境が作られた!」とはなかなかならないようです。

アファメーションを唱えたり、本を読んで変わったと思ったり、本に書いてあるワークを実践していこうと思ったりしても、数週間後には続けられずに元の木阿弥になってしまった、という話はよく聞きます。

それはなぜなのでしょうか?

その考えは支配者によって入れられたもの

そもそもユークリッド・カウンセリングでは、その人の(ネガティブな)自己イメージ・セルフイメージや人生観というものは、その人の育ち、もっと言ってしまえば、支配によって作られたものであり、他人によって入れられたものであると考えています。

ここでいう「他人」とは、主に「支配者」を指します。

(↓「支配者」や「虚無」「光の人」については代表オトハラが書いたこちらの記事をご覧下さい↓)

支配者 虚無 ひかりの人

2018.03.22

自分が神であるかのような万能感を持っている支配者は、人、すなわち虚無や光の人を支配することこそがお仕事であり、人生の目的であると言っても過言ではありません。

(そこに善いも悪いもなく、そういう生き物であるというだけです)

そもそも「支配」とは?

ここで、虚無や光の人が支配者に「支配される」とはどういうことを言うのでしょうか?

それは、「本来の自分で生きられないようにさせられる」「本来の自分がやりたいことではないことをやらされる」ことであると私たちは考えています。

例えば、前回例に挙げた、
「生きることは苦しいことである」
という価値観を持って、それに沿って苦しみにまみれて生きることは、間違いなく本来の自分がやりたいことではないはずです。
(もし苦しんで生きることが「本来の自分がやりたいこと」であるならば、そもそも悩まないですよね)

また、別の言い方をすれば、「支配する」とは、「人(虚無や光の人)に罪悪感を感じさせて裁き、罰を与え、自分に執着させる」ことである、とも言えます。

どのように罪悪感を与えて、罪と罰を作り出すかは本当に様々で、色々なケースが存在します。

一つ具体例を挙げてみると、
「あなたは穢れている存在で存在価値がない」と支配者に入れられて裁かれているケース。
「穢れているから、人を(性的にも精神的にも)浄めなければ救われない・愛されない」=「罰せられてしまう」という恐怖を入れられて、人を浄めるという、本来の自分がやりたいことではないことをやらされてしまいます。
人を浄めることができれば、愛されるかもしれないと考え、行動することで、支配者に執着させられてしまいます。
さらに、どんなに行動しても愛されることがないので、それに怒りを感じれば感じるほど支配者に繋がってしまい、余計に執着させられてしまうのです。

このように、支配者に「支配」される結果、本来の自分のものではない自己イメージや人生観を持つことになってしまうのです。

支配者はどのように支配を及ぼすか

そして、支配者は人を支配するために、脳のネットワークシステム(※)を用いたり、ダブルバインド(※)等で暗示的に伝えたり、非言語的な振る舞いをしたり、時に直接的な言動をしたりなどして、本来の自分のものではない自己イメージ・セルフイメージや人生観を入れてきます。

補足【脳のネットワークシステム】
パソコンやスマホがWi-Fiで繋がってネットワークを形成しているように、人の脳もほかの人たちの脳とネットワークでつながっているという仮説が立てられています。
(それが「脳のネットワークシステム」です。)

支配者が頭の中で人のことを心配をしたり、その人の将来のことを不安に思うだけで、それが脳のネットワークシステムを通して伝わるのではないかと考えています。
例えば、「あの子は私が助けてあげないとなんにもできない」と母親が心配すると、それが脳のネットワークシステムを通じて子供に伝わります。
その結果、子供は「自分は何もできないダメな人間なんだ」という考えが浮かんできて、それにとらわれてしまいます。

補足【ダブルバインド】
ダブルバインドとは、「二重拘束」という意味です。
二つの矛盾した命令をすることで、相手の精神にストレスがかかるコミュニケーションの状態を言います。

職場でよくありがちなダブルバインドの例は、
部下が上司に報告・説明をしようとしたところ・・・
上司に「余計なことを言うな!自分の頭で考えて判断しろ!」
と言われたので、その通りにしていたら、
「なぜちゃんと報告しないんだ!勝手に判断するな!」と怒鳴る上司のケースです。
どっちだよ!と思ってしまい混乱して身動きが取れなくなってストレスがかかりますね。

なぜ支配者から入れられたイメージや価値観を簡単に捨てられないのか?

ここでやはり不思議なのは、ネガティブな自己イメージや人生観が支配者から入れられたもので、自分のものではないとしたら、何故それを簡単に捨てることができないか?ということです。

つまり、上に書いたような、アファメーションやなりきり法のテクニックを使っても、支配者に入れられた自己イメージを簡単に書き換えることができないのは何故なのでしょうか?

それには3つの理由が考えられます。

理由その1「快感の存在」

まず、支配者に入れられたイメージや価値観(をもとに行動すること)にある種の快感を持つようにさせられてしまっているからであると考えられます。

支配者に入れられたものは、本来の自分が求めるもの・やりたいものではないはずなのに、どうして快感が伴うの??

と思った方もいらっしゃるかもしれません・・・
というかそれが自然な発想だと思います。

ここは大変面白いので、また改めて書きたいと思います。

が、簡単に説明すると、

  • そこに快感があることで、支配者から受け入れてもらった(愛された)かのような錯覚を得られるから
  • そこに快感があるということが恥ずかしいことであると思わせて、向き合うことに罪悪感を感じさせ、支配の形を崩させないようにさせるため
  • 支配者は自分が神であるかのような万能感を持っており、その支配者の万能感からイメージや価値観が作られ、入れられる入れられるとは、すなわち、支配者の万能感に憑依されるということであり、万能感を伴う行動には自分が神であるかのようなある種の快感があるから

であると考えています。

もっとも、快感があると言っても、全て本来の自分がやりたいことではないため、心の底から喜びを感じられるような快感ではないのです。
(ですが、快感として認識しているために、捨てるのが難しいのです)

理由その2「ホメオスタシス」

理由の2つ目は、人間にはホメオスタシス(恒常性)があるからであると考えられます。

ホメオスタシスとは、簡単にいうと環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする働きのことをいいます。
例えば「暑くなったら、体は勝手に汗をかいて体温を下げようとする」これがホメオスタシスの働きです。

そして、心にもホメオスタシスがあると考えられます。

「自分はこのような人間である」というイメージが、育ちや環境によって作られたもの、すなわち長年にわたる支配によって形成されたものであると考えると、アファメーションを唱える等をしても、ホメオスタシス、すなわちまた元の状態に戻そうというはたらきにより、長年もともと持っていたイメージや価値観に戻されてしまいます。

補足
どうしてもアファメーションは意識的なアプローチになってしまいます。
長年の支配によって、望ましくないイメージが無意識のレベルにまで浸透してしまっていることが多いため、それを変えるには無意識的なアプローチが必要と考えられます。
意識的なアプローチを行なっても、無意識のホメオスタシスのはたらきにかき消されてしまいます。

理由その3「支配者とのつながりがある限り・・・」

支配者はあの手この手を使って支配を日々及ぼそうとします。

そのため、どんなにこちらでアファメーションを唱えたりしても、支配者との脳のつながりが解けない限り、ネガティブな自己イメージが支配者から伝わってくる方が勝ってしまうのです。

ユークリッド・カウンセリング的解決方法は?

上に書いたような理由があるため、いくら一生懸命アファメーションを唱えたり、自己啓発本を読んだりしても、自己イメージや人生観を変えることがなかなかできません
そうすると、そのフィルターをいつまでたっても外すことができず、望む現実を選択できないどころか、さらなる苦しみが襲って来てしまいます

それでは、その苦しみから解放されて、望む現実を選択できるようになるには、今度こそどうしたらよいのでしょうか?

次に、ようやくユークリッド・カウンセリング的解決の方法を皆さまにご紹介したく存じます。

・・・が、長くなってしまったのでまたまた次回に続きます(すみません)。

(次回↓に続く)

支配から抜け出すためにその①〜「心にきく」とは?〜

2018.06.18

支配から抜け出すためにその2〜FAP療法・FAPカウンセリングとは〜

2018.07.21

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